大沢俊介のブログ|SHITTAKA TOKYO

世の中を斜めの角度で歩く、大沢俊介の提供でお送りします。

吉田修一が原作の映画「怒り」を見てきました。伊坂幸太郎と混同しました。ネタバレはしていません。

   

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最近映画を見る時間が長いです。この間は「君の名は。」を見た感想を書きましたが、今日は「怒り」を見た感想を書きます。

久しぶりにあった大学の先輩あつき氏(大学の仲良いマブみたいな先輩。出身校は違う)と二人でTOHOシネマズの六本木に行きました。ポップコーンはシェアしていません。男と二人で映画を見たのは高校2年だかなんだかのパイレーツオブカリビアンぶりでした。

*ネタバレはしませんので、まだ作品を見ていない人にも読んでほしい。:「「君の名は。」を見ました。感想を書きます。」

「怒り」は「悪人「パレード」横道世之介」とか書いてる吉田修一さんの作品です。基本的に暗めで重め、ヘビーな作品が多いらしいです。(本読んだことなくて、映画も怒り以外見たことありません。)映画を見たときには、その重さと怖さから、伊坂幸太郎さんの作品が映画化されたのかな〜と思って見ていました。話の展開も似ている感じだったんです。(伊坂幸太郎は「重力ピエロ」 や「アヒルと鴨のコインロッカー」、「砂漠」を書いている作家。ポップもありつつ殺人の多い作家です。かなり好きで、人生で初めて読みきった小説は前述の重力ピエロでした。砂漠は大学生物語なので、若い人にはおすすめ。)

ただ、伊坂幸太郎はストーリーがポップな展開を見せる作品も多いものの、「怒り」は最後までドスの効いた重さでした。そこで、これは伊坂幸太郎じゃない、と気付きました。

好き嫌いは分かれるのかなと思いましたが、その圧倒的な「怖さ」と「重さ」は、見た人には必ず響くと言っても過言ではないのかなというくらいの威力がありました。ざっくりと所感を述べたところで、君の名は。の記事と同様に感想を話していきます。レビューでもなければネタバレでもないです。

「線と点」

全体的に「線」や「ストーリー」が面白い、展開が気になる、という部分と「点」で気になる箇所がある、という2パターンの楽しみかたをしました。邦画で実写ということもあって、君の名は。よりも感じるものが多かったように思います。

 

「陳腐さ」

けなしているわけではないのですが、見ていた序盤はなんとなく「陳腐さ」を感じました。終盤にはそんなこと忘れるくらい圧倒されていたんですが、序盤には陳腐さが。おそらく邦画の難しいところだと思いますが、日常の風景が綺麗な画で映っていることと、他の作品で見たような風景や展開が起こると陳腐に感じるのかなと思いました。(紋切り型な表現が多かったように感じた)。特に警察のくだりが。。

「スリーエフ出てきた」

スリーエフってコンビニチェーンなんですが、作中に出てきました。実家がスリーエフをフランチャイズで経営しているので、テンション上がった。

「広瀬すずかわいいそして演技力」

広瀬すずかわいかったです。広瀬すずかわいいですよね。レオパレス21のすずちゃんもかわいい。ただ、今回の怒りを見て感じたことは「広瀬すずの演技力パネエ」っていうことです。広瀬すずはこんなに演技うまいのか、怖。と思いました。ほんとですよ。贔屓目なしに演技力すごい。可愛いタレント系で演技うまい女優ってあんまりいないですよね。

「男色の迫力」

男色のくだりがけっこうあるんですが、男色って画力あるなと思いました。なんかめちゃめちゃ押される。決して興奮とかはしないんですが、画の力が強くてつい目を背けてしまいました。

「高倉健しぶすぎかっこよすぎ」

高倉健かっこよすぎ背中で語りすぎ。

「沖縄行きたい」

沖縄行きたい沖縄行きたい沖縄行きたい

「重怖」

内容に触れないように気をつけて表現するのは難しいのですが、重怖な場面が多かったです。どうやったらあの怖さをあんな風に見せられるのかわからないのですが、とにかく怖かったです。おそらく演技とか、映像の撮りかたが、怖さを感じるように撮ってるのかなと思いました。わかりませんが。ところで、怖い映像(ホラー的、恐怖を感じる映像)を撮りたいのですが、手伝ってくれる人いませんか?特に音使える人と、映像編集教えてくれる人を探しています。

「得体の知れない人間」

得体の知れない人間との向き合いかたと、それでも信じたいと思う感情の葛藤。「怒り」を見て思ったのは、普段見えないと思っている他人の感情は、意外と見えている場合が多いなということでした。例えば、人と話していて怒ったり、自分のどこを気に入ってないとか、喜んでるとか、何か嫌なことがあったとか、正負を問わず人の感情ってなんとなくわかるものです。ひどいときには、だいたい考えてることがわかったりすると思うのです。一番怖いのってその人が何を考えてるか全くわからなくて、しかも嘘をついていそうなとき。その人間的な怖さがこの作品には大きく描かれていたように感じます。

 

今回は内容に触れたい箇所がいくつかあったんですが、ここを触れちゃうとただのネタバレ引用クソ野郎みたいな感じになるのでやめます。評論家きどりわかった風分析クソ野郎どまりで。ただ、なんとなく抽象的な観念的なところの解説はしてしまっているので、ネタバレになったと思う人はすいません。

ところで、最後に感情は見えることが多い、と書きましたが、最近見たアニメ「とらドラ!」では、どうあがいても見えないものがあって、それは感情だ(か恋愛の感情だか愛だか忘れましたがそういうこと)的なことを言っていました。でもこの怒りを見たら、そんなことはなくて、思ったよりも人の気持ちを理解したり、わかったりしているんじゃないか。それはたしかに物理的に目に見ることはできないけど、ほぼ確実に見えているようなものではないかと感じました。

映画のテーマもあいまって哲学的になりましたが、そういう感じで以上。

94年2月生まれ、雑司が谷在住のフリーランスライターです。レオパレス21やヤフーのオウンドメディア、テッククランチでのライターをやっています。あとはIoT/DIY/ライフスタイルなど幅広めの連載をやったりしています。エッセイスト志望
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