大沢俊介のブログ|SHITTAKA TOKYO

世の中を斜めの角度で歩く、大沢俊介の提供でお送りします。

起きていても夢は見れる

   

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毎日、なんらかの夢を見る。夢の中にいるとき、それを夢だとは気づかないのだけれど(気づくと自由に動くことができるようになって、そのことを明晰夢というらしい)、その世界観はぼくが幼い頃から、あまり変わっていなかったりする。夢の中でしか出てこない場所、風景があって、いくつかのパターンに従って夢は進む。

夢を見ても意味はわからないけど、夢を見ること自体がなにか特別で、非日常を感じられるから好きだ。目が覚めたとき、それがいい夢だと嬉しくて、その嬉しさとか味わいを引きずることもある。

いい夢に出会えることは少ないが、出会えたときは書き残したくなるくらい幸せな空気に包まれる(実際に書き残しはしないけれど)。

僕にとって「読書」は、夢を見る感覚に近い。役に立つ、役に立たないとかじゃない。生きていく中で感じる喜びにすこしスパイスがくわわったり、素敵な世界を素敵と思えたり、少し違った価値観が芽生えればいい。一冊の本を読み終えたあとの味を知りたくて、本を読んでいるのだ。

火花」で芥川賞を受賞した、お笑い芸人のピース又吉直樹。彼が初めて出版した本は「第2図書係補佐」という本だった。よしもとの発行するフリーペーパーに書評エッセイを書いていたそうだが、それらを収刊して出版した一冊だ。「読後感」という言葉を初めて知ったのがこの本で、この本の中にある物語りもまた、読後感が魅力的な本たちだった。

又吉の妄想なのか現実なのか、はたまたその境目に生きているのか。読んでいても不思議な空気にとらわれる世界観。短編だから読みやすいし、その世界をまた見たくて何度も読み返してしまう。

「第2図書係補佐」

 

Amazon参照

94年2月生まれ、雑司が谷在住のフリーランスライターです。レオパレス21やヤフーのオウンドメディア、テッククランチでのライターをやっています。あとはIoT/DIY/ライフスタイルなど幅広めの連載をやったりしています。エッセイスト志望
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